転んでも大丈夫!オフ車の引き起こしと焦らないための心構え
初めての林道で一番怖いのは「転倒」ですよね。
オンロードバイクに乗っていると転ぶ=大事故というイメージがありますが、土の上では少し事情が違います。
オフロードでの転倒は、実はよくある日常風景なんです。
今回は、万が一コケてしまったときに焦らない心構えと、楽にバイクを起こすコツを一緒に見ていきましょう。
転倒時のパニックを防ぐ魔法の深呼吸
オンロードバイクでアスファルトの上に倒れてしまったら、誰でもパニックになってしまいますよね。
でも、林道ツーリング中の転倒の多くは、低速でトコトコ走っている最中にワダチに足を取られたり、Uターンの途中でバランスを崩したりする「立ちゴケ」に近いものがほとんどです。
さらに地面が土や砂利なので、アスファルトに比べて車体へのダメージも意外と少なく済みます。
もし林道で転んでしまったら、慌てて飛び起きたり、すぐにバイクを起こそうとしたりしないでください。
転倒直後はアドレナリンが出ていて痛みを感じにくいため、無理に動くと筋などを痛めてしまう原因になります。
まずは落ち着いてエンジンのキルスイッチを切り、安全な場所に移動して大きく深呼吸をしましょう。
「あーあ、やっちゃったな」と少し笑えるくらいの心の余裕を持つことが、オフロードを楽しむための大切な心構えです。
腰を痛めないオフ車のスマートな引き起こし方
心が落ち着いたら、次はバイクの引き起こしです。
「200kg近くあるバイクを起こすなんて無理!」と思うかもしれませんが、ここでもオフロードバイクならではの強みが活きてきます。
一般的な250ccクラスのオフロードバイクの重量は130kgから140kg程度と、ストリートバイクに比べて圧倒的に軽いんです。
さらに、オフ車はフレームや頑丈なリアキャリアなど、手で掴みやすい場所がたくさんあります。
起こすときのコツは、腕の力だけで持ち上げようとしないことです。
倒れている側のハンドルを両手でしっかりと握り、ハンドルをフルロック(一番下まで切った状態)にします。
そして、胸をタンクに密着させるように腰を落とし、腕ではなく足のスクワットの力を使い、斜め上に向かって押し上げるように力を入れます。
車体が軽い上に車高が高いので、少し持ち上がればあとはスッと自然に立ち上がってくれますよ。
腰を痛めないためにも、足の力を使うことを意識してみてください。
再出発前の簡単な車体チェックポイント
バイクが無事に起き上がっても、すぐに走り出すのはちょっと待ってください。
僕たちの最終目標は「怪我なく自走して家に帰ること」です。
再出発する前に、車体に致命的なダメージがないかをサクッと確認しましょう。
まず一番大切なのが、ブレーキレバーとクラッチレバーが折れていないかの確認です。
これが根元から折れてしまうと運転ができなくなってしまうので、事前にハンドガードなどのプロテクターを付けておくのも賢い選択です。
次に、エンジンの周りをぐるっと見て、オイルや冷却水が漏れていないかを目視でチェックします。
そして意外と見落としがちなのが、足元のペダル類です。
転倒の衝撃でシフトペダルが内側に曲がってしまい、エンジンケースに当たってギアチェンジができなくなるトラブルは林道あるあるです。
これらのチェックポイントに問題がなければ、エンジンをかけてゆっくりと再出発しましょう。
転ぶことへの恐怖心がなくなれば、林道ツーリングの楽しさは何倍にも膨らみます。
転んでも起こせばいいやという気軽な気持ちで、土の上のライディングを満喫してくださいね。